こんにちは、
ズボラさんでも楽しめる
家庭菜園ブログのくらこまです!
イチゴは家庭菜園でも苗を増やすことができるのをご存じですか?
この記事では、初心者でも簡単にできる「イチゴの苗の増やし方」についてご紹介します。
あわせて、増やした苗をプランターに植え付けて育てる方法や、収穫までの流れもお伝えします。
失敗した出来事も正直にアップしますので、それも含め、ゆるく楽しくお読みいただけたら幸いです。
栽培の目安(関東地方)
植物名 | イチゴ |
科目 | バラ科 |
苗作りの時期 | 5月~9月 |
苗植え付け時期 | 9月~10月 |
収穫時期 | 3月~5月 |
プランターサイズ | 深さ15~20cm程度 |
手間 | ★★☆ |
難易度 | ★☆☆ |
補足事項 | 育てやすい 株を増やすことができる |
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★が多い=手間かかる、難易度高い
☆が多い=手間少ない、育てやすい
※くらこま独自の判断です
イチゴの苗を増やすとは
イチゴは、ランナーから苗を増やすことができます。
イチゴの株元(クラウン)からツルのように伸びる茎です。ほふく茎(ほふくけい)とも言います。
イチゴの苗を増やす方法とは
イチゴの株元(クラウン)からランナーが伸び、その先に新しい株ができます。
ランナーの最初の節にできる株を「子株」、そこからさらに伸びた先にできる株を「孫株」と呼びます。
これらの株の根元を土に軽く触れるように固定しておくと、やがて根が出てきて、新しい苗として育てることができます。

ランナーから増やした株をプランターに植え替えて栽培するとイチゴが育ち、収穫することができます。
これを繰り返すと、うまくいけば毎年イチゴの収穫を楽しめます。
苗を増やすタイミング
ランナーが伸びてくるのを待ちます。
イチゴにいく栄養がランナーにいってしまうのを防ぐためです。
イチゴの栽培
イチゴのプランター栽培の様子をまとめています。ご興味のある方はこちらをご覧ください。

苗を増やす方法
栽培記録:育てていたイチゴの収穫が終わりに近づいてきたため、6月に苗づくりを開始しました。
次に、苗を増やす方法についてご紹介します。
ランナー・子株・孫株とは
下画像左のプランターから外に出ているツルのような茎が、ランナーです。
ランナーから成長している葉っぱの部分は、新しくできた株です。一節目にできているのが「子株」、先端にできているのが「孫株」です。
ランナーを固定
作業手順
- 育苗ポットに土を入れます。
※育苗ポットとは、種や苗を育てるときに使う小さな容器です。 - クリップをU字に変形させます。
- 新しくできた株を、育苗ポットの土の上に置き、U字クリップで軽く押さえて固定します。
- このときランナーは切らず、繋がったままの状態で固定してください。
- 土で埋めたりせず、クリップでとめるだけでOKです。
- 固定する株は、子株よりも孫株やひ孫株の方がおすすめです。
栽培メモ
- 子株(一つ目にできた株)は、ウイルス病などに感染している可能性があるので、避けた方が良いです。
- 最近では、子株も健康であれば問題なく育つと言われていますが、可能性を考慮して、孫株やひ孫株を育苗する方が安心です。
- ランナーを固定するものは、今回はクリップを、Uの字に変形させて使用しましたが、とくに決まりはありません。固定できればなんでもOKです。
暑い時期の対策
暑い時期は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で育ててください。
プランターに植え替えるまでは、とくにやることはありませんが、乾燥は要注意です。水やりを忘れないように気をつけてください。
ランナーを切って植え付け
栽培記録:通常の苗の植え付け時期は、9月~10月ですが、暑かったため、10月に植え付けました。
植え付け前の確認
育苗ポットの下から根が出ていることを確認します。根が出ていたら、固定したランナーが、きちんと成長しているサインです。
ランナーを切る
ランナーを切る場所
- クリップでとめていない方の株のランナーを切ります。
- 子株のランナーをのばして、育苗ポットに、孫株をクリップどめして育てたときは、子株の近くを切ります。
- 孫株のランナーをのばして、育苗ポットに、ひ孫株をクリップどめして育てたときは、孫株の近くを切ります。
注意点
- クリップでとめている側のランナーは、短く切らずにそのままにしておきます。
- クリップは、はずしておきます。
植え付け
イチゴを植えるときは、場所や苗の向きも意識しておくと収穫しやすくなります。
植え付ける場所と苗の向き
- 植え付ける場所:プランターの縁側に植えるのがおすすめです。
イチゴがプランターから顔を出すように育つので、通気性が良くなり、収穫もしやすくなります。 - 苗の向き:ランナーがプランターの内側にくるようにして植えます。
イチゴは、ランナーの反対側にできます。ランナーをプランターの内側にしておくと、外側にイチゴができるので収穫がラクになります。
植え付け時の注意点
- 株元のクラウン(下画像で黄緑色の部分)に土がかぶらないようにします。
- 植え付けたあとは、ランナーを短く切っておいてください。
人工授粉
栽培記録:3月に可愛らしい白い花が咲きました。花が咲いたら人工授粉をしておくと安心です。
人工授粉の方法
- イチゴの花には、めしべとおしべが一つの花に両方ついています。このため、人工授粉を行うことができます。
- 耳かきのふわふわした部分を花全体に軽く触れて人工授粉します。
- 耳かきは、100円ショップでも購入できます。
成長過程
- 受粉すると、花びらが落ち、緑色の小さなイチゴの形になります。
- その後白っぽくなり、ふっくらイチゴの形に成長します。
- 色も白からだんだん赤く色づいてきます。
- 収穫近くになると、害虫や鳥などに食べられることがあるので要注意です!
収穫
栽培記録:4月になるとイチゴが赤く成長しました。
- 葉っぱの近くまで赤くなってきたら、ヘタの近くをはさみで切って収穫します。
- 日光をあびて甘いイチゴが収穫できました。
失敗
- 失敗①:下画像左側は、うまく育たなかったイチゴたちです。苗を増やすときの親株には向いていません。
- 失敗②:下画像右側は、食べられたイチゴたちです。プランタースタンドを使い、プランターを地面から浮かせていたのですが、結構大胆に食べられています。
食べられなかったイチゴ
防虫ネットをかけたプランターのイチゴは、今のところ食べられていません。
しかし、防虫ネットにはメリットとデメリットがあります。
- メリット:虫や鳥などに食べられる心配が少なくなります。
- デメリット:受粉を助ける虫も入りにくくなるため、花が咲いているかを確認し、人工授粉が必要になることがあります。人工授粉をするには、防虫ネットを一時的に外す必要があり、少し手間がかかります。
今回は、イチゴが全体的に赤くなり始めてから防虫ネットをかけました。
その後に咲いた花は少なかったため、人工授粉はしませんでした。それでも自然に受粉したようで、実ができたイチゴもありました。
防虫ネットを使うかどうかは、状況に応じてメリットとデメリットを見比べて決めるとよさそうですね。
まとめ
イチゴは、見た目は小さくて可愛らしいですが、生命力が強く、比較的育てやすいです。
通常の栽培では収穫がゴールですが、イチゴはうまくいけば毎年苗を増やして育てられるので、さらに楽しみが広がります。
ご興味のある方はぜひ、育ててみてくださいね。
今回は、初心者でも簡単にできる「イチゴの苗の増やし方」と、増やした苗をプランターに植え付けて育てる方法や、収穫までについての記事でした。
自分で育てたものを食べると、より一層美味しく感じますよね。さらに、その成長過程にも癒されます。
ズボラさんでも楽しめる家庭菜園。
参考になれば嬉しいです。
共有の喜びと、心からの感謝を込めて、
最後までお読みいただきありがとうございました。