こんにちは、
ズボラさんでも楽しめる
家庭菜園ブログのくらこまです!
ミニかぼちゃは、つるがよく伸びて葉も大きくなりますが、実はプランターでも育てることができます。
この記事では、初心者でも簡単にできるミニかぼちゃのプランター栽培についてご紹介します。
苗の植え付けから収穫まで、ゆるく楽しくお読みいただけたら幸いです。
栽培の目安(関東地方)
植物名 | ミニかぼちゃ |
科目 | ウリ科 |
苗植え付け時期 | 4月~5月 |
収穫時期 | 7月~9月 |
手間 | ★★☆ |
難易度 | ★★☆ |
補足事項 | ・人工授粉が必要 ・葉が大きく、つるが長く伸びる ・うどんこ病になりやすい |
プランターサイズ | 深型のプランター |
つるがたくさん伸びて葉も大きく成長しますが、伸ばすつるを調整することで、プランターでも育てることができます。
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★が多い=手間かかる、難易度高い
☆が多い=手間少ない、育てやすい
※くらこま独自の判断です
かぼちゃ
かぼちゃの特徴
かぼちゃがオレンジ色をしているのは、ベータカロテンが含まれているためです。ベータカロテンは体内でビタミンAに変換されます。また、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維なども含まれています。
栽培方法
かぼちゃはつるを伸ばしながら成長し、黄色い花(雌花・雄花)が咲きます。花が受粉すると、実ができます。
プランター栽培では、人工授粉を行うことで、実が付きやすくなります。
また、省スペースで栽培できるように、長く伸びたつるはプランターに支柱を立て、その周りに円を描くように誘引しながら育てます。
苗の植え付け
- プランターに鉢底石を入れます。
- その上から培養土を入れます。
- 土に水をしっかり浸透させます。
- ミニかぼちゃの苗を植え付けます。
- 苗が倒れないように支柱代わりに割りばしを立て、麻ひもで八の字に結んで固定します。
- 乾燥や防虫防止のために、土の上にウッドチップをのせておきます。
栽培記録:5月5日 ホームセンターで購入したミニかぼちゃの苗を植え付けました。
苗の植え付け方法をまとめた記事もありますので、良かったらご覧ください。

摘心(親づる・子づる・孫づる)
摘心(てきしん)とは
植物の茎の先端にある芽を切って、わき芽の成長を促す作業です。
植物は、先端の芽を優先して育てる性質があるため、そのままにしておくと、ほかの芽が育ちにくくなります。
摘心をすることで、わき芽にも栄養が届きやすくなり、枝や葉が増えて、花や実もたくさんできるようになります。
ミニかぼちゃの摘心の目的
ミニかぼちゃでは、親づるの成長を途中で止めて、わき芽(子づる)を複数育てます。
子づるが増えることで花が多く咲き、受粉がしやすくなり、実もつきやすくなります。
次に親づる、子づる、孫づるの摘心方法をご紹介します。
親づるの摘心(てきしん)
親づる(おやづる)とは
真ん中に一本まっすぐ伸びている太いつるのことです。
親づるの摘心のタイミング
親づるに本葉が4~5枚出そろったころです。
摘心方法
本葉を下から数えて4~5枚目の葉の上あたりで、先端を摘心(切り取り)します。
葉がつく部分を「節(ふし)」と呼び、4~5節目(ふしめ)という言い方もあります。
子づるの摘心(てきしん)
子づる(こづる)とは
親づるから出たわき芽が伸びてできたつるのことです。
※わき芽とは、茎と葉の間から出てくる新しい芽のことです。
子づるがたくさん伸びると、栄養が分散されてしまい、実のつきや成長に影響が出やすくなります。
そのため、太くて元気な子づるを2~3本だけ残し、それ以外は切り取ります。
摘心方法
- 残す(育てる)子づるを2~3本選びます。
・太くて元気なものが良いです。
・できれば長さが揃っていると良いです。 - それ以外の子づるは、摘心します。
- その後に伸びてきた場合も、残す(育てる)子づる以外は、その都度切り取るようにしてください。
孫づるの摘心(てきしん)
孫づる(まごづる)とは
子づるから出たわき芽が伸びてできたつるのことです。
摘心方法
孫づるは基本的にすべて摘心します。
プランター栽培では孫づるを伸ばしてしまうと、つるが絡んで管理が大変になるため、早めに摘心した方が育てやすいです。
つるの誘引
誘引の目的
かぼちゃは、つるが長く伸び、葉も大きく成長します。広いスペースが必要ですが、誘引することで小スペースでも育てることができます。
今回は、プランターに支柱を立て、その周りを円を描くようにつるを誘引する方法をご紹介します。
誘引手順
- プランターの隅に支柱を立てます。
- 伸びてきたつるを、支柱の外側を通るように麻ひもで結びつけます。
- 結ぶときは、少しゆるめに結びます。
※きつく結ぶと、つるが傷んだり、成長しづらくなることがあります。 - 再び伸びてきたら同じように誘引しながら育てます。
栽培記録:5月31日 植え付けから4週間後、つるが伸びてきたので、麻ひもで誘引しました。
人工授粉
人工授粉について
- タイミング:雄花(おばな)と雌花(めばな)が同時に咲いたら人工授粉をします。
- 適した時間帯:人工授粉は、午前6時~10時くらいまでに行うと良いです。
雄花(おばな)と雌花(めばな)
- 雄花(おばな):花の下の部分が細いのが、雄花(おばな)です。
- 雌花(めばな):花の下の部分が丸くなっているのが、雌花(めばな)です。
人工授粉の手順
- 雄花(おばな)の花びらをとる
・花の下の部分が細い雄花(おばな)だけを切り取ります。
・雄花(おばな)の花びらをとり、真ん中のおしべだけを残します。 - 雌花(めばな)におしべの花粉をつける
・花の下の部分が丸い雌花(めばな)は、絶対に切り取らないでください。
・おしべについている花粉を、雌花(めばな)のめしべに、全体的に優しくつけます。
注意点
- 雄花(おばな)だけを切り取るようにしてください。
- 雌花(めばな)は切り取らず、そのまま残してください。
栽培記録:6月16日 植え付けから7週間後、雄花と雌花が同時に咲いたので、人工授粉しました。その2日後、膨らんできました。
雄花、雌花どちらかしか咲かなかったとき
かぼちゃの花は、1日で枯れてしまいます。
雄花、雌花のどちらかしか咲いていないときは、人工授粉できないため切り取ります。
栄養が花にいってしまうのを防ぐためです。
追肥
- 小さいかぼちゃができたら追肥を開始します。
- その後は、2週間に1回のペースで追肥してください。
かぼちゃの落下防止対策
かぼちゃが大きくなってくると、重みでつるから落ちてしまうことがあります。
ネットなどでかぼちゃを包み、ひもを使って支柱に結びつけておくと安心です。
栽培記録:今回は、頑丈なネットがなかったため、家にあった防虫ネットを切ってかぼちゃを包み、麻ひもを通して支柱に固定し、落下しないように支えました。
収穫
収穫のタイミング
ヘタの部分にスジが入り、コルク状になったら収穫のサインです。
収穫方法
はさみでヘタの部分を切って収穫します。
栽培記録:7月2日 収穫しました。大きさは、直径:約13cm、高さ:約8.5cmでした。
別の日にも小さいサイズを1個収穫し、今回のプランター栽培では合計2個の収穫となりました。
追熟
追熟期間
- 収穫したミニかぼちゃを、風通しがよい日陰に1週間~2週間くらい置いて乾燥させます。
- そうすることで、デンプンが徐々に糖化して甘みが増します。
保管場所
- 常温の風通しの良い場所が良いです。
- 暑い場所や、湿度の高い場所に置くのは、腐りやすくなるので注意が必要です。
注意点
- 葉に白い斑点が発生したら:うどんこ病の可能性があります。他の葉や周辺の植物に広がるのを防ぐため、すぐにその葉を切り取ります。
- つるを傷めないように誘引:誘引して結ぶときは、つるを傷つけないよう、少しゆるめに結んでください。
- 人工授粉時:雄花(おばな)だけを切り取り、雌花(めばな)は切り取りません。
- 雄花・雌花の片方しか咲かないとき:人工授粉ができないため、その花を切り取ります。
- 落下防止:かぼちゃが大きくなってきたら、ネットや支えで補強してください。
まとめ
ミニかぼちゃのプランター栽培は、少し手間がかかり、収穫量も少なめです。
ただ、自宅でかぼちゃを育てられるのはうれしいポイントだと思います。
ご興味のある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
今回は、初心者でも簡単にできるミニかぼちゃのプランター栽培についての記事でした。
自分で育てたものを食べると、より一層美味しく感じますよね。さらに、その成長過程にも癒されます。
ズボラさんでも楽しめる家庭菜園、参考になれば嬉しいです。
共有の喜びと、心からの感謝を込めて、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。